夜の回線障害
18時すぎからネットにつないで作業していたら、21時になって宅内LANがハングアップし、結果的に日記もアップロードできませんでした。というわけで、本日のネタは11日掲載に回します。光ファイバーになったとはいえ、筆者のこの時間はストリーミング放送など高負荷の処理が続いているため、さすがに音を上げたようです。
18時すぎからネットにつないで作業していたら、21時になって宅内LANがハングアップし、結果的に日記もアップロードできませんでした。というわけで、本日のネタは11日掲載に回します。光ファイバーになったとはいえ、筆者のこの時間はストリーミング放送など高負荷の処理が続いているため、さすがに音を上げたようです。
麻生台通信の読者である団地住民の方から、Windows7の評価について質問をいただきました。この方はWindows MEのユーザーで、買い換えを検討されているとのことです。
ちょうど筆者も先日、WIndows7 Ultimateを購入し、Vistaマシンをアップグレードしました。この端末は仕事に使っているものなので、壊れてもいいように予備のXPマシンを待機させ万全の体制でアップグレードに臨みましたが、作業そのものはWindowsのインストールで一番速く、そして事故なく完了しました。
筆者のメインマシンは従来通りMacOS Xですが、仕事の関係でWindows機も別途必要とするため、やむなくVistaマシンを嫌々使っていました。7に入れ替えたことでストレスが相当軽くなり、やっと普通にPCを使えるようになったと思います。使い心地は、今までのVistaよりも数倍良くなっています。
MEユーザーなら、今まで悩みの種だったOSの不安定さ、セキュリティーの甘さなども劇的な改善を実感できると思うので、是非買い換えをお勧めします。MEマシンにインストールしても動作条件を満たすのは難しいため、パソコンごと新規購入する形になるでしょう。この機会に新しいWindowsの世界を体験してみるのも、いいのではないでしょうか。
本日は地元ネタから離れて、システム開発の話題などを。
筆者が毎日利用しているネットサービスの一つに、日本最大手の動画共有サイト「ニコニコ動画」(http://www.nicovideo.jp/)があります。ここでは、よく視聴する動画をブックマークしておける「マイリスト」という機能があり、ユーザーにとっては一つの情報資産にもなっています。
ところが、ニコニコ動画のシステムが10月末にバージョンアップした後、週明けの2日からマイリストに障害が発生。現在、すべてのユーザーのマイリストがほぼ使えない状況が続いています。運営会社は5日午前11時50分から13時までの予定で緊急メンテナンスを始めたものの、事態は一向に改善せず、翌朝になっても復旧は「未定」としかアナウンスされていません。
同社が開設している掲示板にユーザーからの非難コメントが殺到しているのを見ながら、筆者は10年以上前にかかわったシステム開発プロジェクトでの失敗を思い出していました。
それは、従業員1000人規模の企業の基幹システムで、大型のオフコンで稼働していたものをWindows NTベースのクライアント&サーバーに移行するプロジェクトでした。今までの業務の在り方を飛躍的に改善しようと、意欲を持って取り組んだまでは良かったのですが、何とカットオーバーの初日に大障害が発生し、丸一日にわたって顧客にデータが送れない事態となりました。そこで出てきたのは、旧システムでも予備・緊急用として定めていた手作業での送信方法。現場では「人力でやった方が確実じゃないか」と言われ、数億円をかけた新システムの信頼度はどん底状態からの出発となってしまいました。
ここで学んだのは、開発者がどんなに高い理想をかかげて作ったシステムでも、動かなければ屑、現場で使ってもらえなければ何の意味もないということ。ごく当たり前のことじゃないか、と一笑に付すなかれ。開発作業に没頭しているエンジニアやプロデューサーには、この当然の事が、目の前からすっぽり抜け落ちていることがあるのです。
ニコニコ動画のシステム構築に携わっている人たちは、決してレベルの低いデベロッパーではありません。むしろ動画配信、ストリーミング放送で先進的なことを次々に実現しており、動画共有サイトの普及に大きく貢献している会社です。それだけに今回の大障害は、一歩先を目指したエンジニアの頑張りが空回りしてしまった感があり、残念でなりません。既にニコニコ動画をビジネスのインフラとして活用している企業・個人も多いという現実を見据えて、地に足の付いたシステム構築をしてほしいと思います。
【追記】ニコニコ動画のマイリスト機能は、午前11時13分にメンテナンス完了がアナウンスされ、復旧しました。
先月受験したWebクリエイター能力認定試験(上級)の結果が返ってきました。合格の自信はありましたが、点数は規定問題・自由問題とも100点取れており、これはさすがにうれしく思いました。ウェブの世界は実力主義であり、上級クリエイターの認定証を持っているからといってすぐ仕事が舞い込むわけではありませんが、一定の力は付いたんだという自信にはつながりますね。
ところでウェブの世界も、次世代規格のHTML5.0、AjaxやSilverlightといった新技術が相変わらず怒濤のように押し寄せ、筆者のような個人クリエイターにはとても追い切れません。そんな中での認定試験受験となったわけですが、この試験に使用が許されるソフトウエアは、動作確認用のウェブブラウザとテキストエディタ(メモ帳)のみ。自由問題ではオーサリングソフト(Adobe Dreamweaver)での受験も選べますが、この場合は試験時間が半分になるので、ほとんどうまみはありません。最先端の技能をみるテストは、ものすごく古い環境で実施されます。
それでも筆者は、以前から職場でもテキストエディタでHTMLをガリガリ書いていた経験が生きて、試験でも慌てずに済みました。オーサリングソフトに頼っていたらHTMLは覚えきれません。まぁテキストエディタで書いていたのは、経費節減のご時世、なかなかオーサリングソフトを買ってもらえなかったというのが大きな理由ですが…。
昨年11月、生後10カ月(当時)で「全腸管壁内神経細胞未熟症」という難病になり、余命数カ月と宣告された女の子が茨城県にいました。しかし、米国で臓器移植ができれば助かるかもしれない…。この状況を知った、この子のお父さんの友人たちが支援に立ち上がり、手術費用を捻出するため、日本での募金活動に奔走。ついに彼女は渡米して移植手術を受け、1歳になった早春の日に退院、両親の元へ生還してきたのでした。
彼女が助かったのには幾つか幸運がありました。お父さんが鹿島アントラーズの熱心なサポーターで、Jリーグ各チームが支援に動いてくれたこともラッキーでした。しかし筆者が思うに、わずか2週間で全国から1億円以上の浄財が集まったのは、支援者が開設した「あやかちゃんを救う会」ウェブサイトの力が大きかったと言えましょう。
このサイトでは彼女の写真を多数掲載、差し迫った現状を詳しく紹介するとともに、赤ちゃんの愛くるしいシンボルマークとバナーを作成して、広くリンクしてもらいやすいよう配慮されていました。これによって鹿島アントラーズ公式サイトをはじめ、サッカー選手、一般市民のサイトから多数リンクが張られ、街頭の募金活動でも同じシンボルマークを使うことで知名度が非常に上がりました。またブログのシステムを使って、事務局から最新の記事が随時発信され、寄金した人への情報公開も充実していました。
注意深くデザインされ、熱意をもってメンテナンスされてきた一つのwebサイトが、一人の赤ちゃんを死の淵から救った事例として、あやかちゃんを救う会は特筆されるものになるでしょう。昨日(12日)には、重い腎不全でやはり移植しか助かる道がないとされる横浜市のななみちゃんが、サイトを立ち上げ募金活動を開始しています。小さな命を救うためのメディアとしても、webの可能性はまだまだ広がりそうです。
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