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2010年1月26日 (火)

名護だけではない問題

 麻生台団地周辺は、米軍厚木基地の空域に入っているため、昼夜を分かたず戦闘機やヘリコプターが飛んできます。先日も夜10時を回ったというのに、団地の上で真っ黒なヘリが爆音を響かせていました。部屋を暗くして、ちょうど映画「ヒトラー 最後の12日間」のDVDを液晶テレビで鑑賞中だっただけに、戦争の恐怖を身近に感じた瞬間でした。
 ときどき軍用機が来るだけでこれほど迷惑なのですから、基地に囲まれて住んでいる沖縄県名護市の住民にとっては、まさに暮らしの敵と言って良いのでしょう。こんなものがお隣さんにやってきたら、たまったものではありません。移設反対派の候補が現職を破った市長選の結果は、ごく普通の人間としての感情だったと思います。
 太平洋戦争に惨敗して事実上、米国の属国として生き延びてきた日本ですが、いつまでもこの状況で良いわけがありません。「日米安保条約が存在することに感謝すべきだ」という鳩山首相の発言は、とりあえず米国を含む他国の脅威を考えなくて済むという政府の立場からの「感謝」にすぎず、「国民の暮らしが第一」という与党のスローガンは完全に忘れ去られています。権力者の便益から見るのではなく、国民一人ひとりの生活にとって在日米軍は本当に必要なのか、そろそろきちんと考えなければいけない時期に来ているのではないでしょうか。

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コメント

はじめまして、いつも拝見させて頂いてます。

基地問題について取り上げられていますが、なんだか論点がずれている気がしたのでコメントさせて頂きます。

国防について考えると、米国に頼らず独自に防衛力を整備となるとコストが凄まじいことになるので、アメリカとの同盟関係を重視する方が、よほど安全であり、コスト的にも安上がりだと思います。実際ヨーロッパ諸国は軍事的にはアメリカに依存しています。
ですので国の安全保障を考える上では基地は必要なのに、騒音が酷いからといって基地や在日米軍を否定するのはあまりに短絡すぎます。

普天間基地ですが、騒音が酷い、住宅地が近くて危険だということで移設問題が起きてますが、普天間基地になった頃は周辺にはほとんど人は住んでいませんでした。
当初の普天間飛行場の周りは木々がたくさん生い茂ったり田畑の広がった緑の多い土地だったそうです。
戦後米軍の基地(普天間基地)となりそこに雇用が生まれ経済効果が発生した関係から人々が集まってきました。
ですので、最初から住宅密集地の中に飛行場が建てられたわけではありません。
当然のことながらそこに基地があると分かって移り住んできたわけですから、騒音がどうのこうのという議論自体がおかしいといえばおかしいわけです。
もちろん元々は基地のある場所の地主だった人達も存在しますが、そういう人達は強制的に土地を奪われた事もなく、現在は米軍に土地を貸しているという状態になっていて米軍から借地料を貰っているので一定の和解状態にあるとは言えます。
いずれにしても実際問題として普天間から米軍が居なくなれば間違いなく経済効果が大きく失われ雇用も大きく失われてしまいます。
つまり本当なら「移転してしまうと普天間の人達は困る」はずなんですが何故か「出て行け」という声が大きく聞えてくるという不思議さには気付いておく必要があると思います。

名もなき川崎市民さま>

詳細なコメントありがとうございます。こうして読まれていると分かると、エントリを書く側としても張り合いがあります。

さて、少々誤解があるような気がしますが、この記事の趣旨は「これから基地がやってくる」名護の人々の立場です。基地がなくなる普天間側の心情には触れていません。話の前提から食い違っていると思います。

「何故か『出て行け』という声が大きく聞えてくるという不思議さ」と指摘されていますが、筆者は逆に、その声が現在まったく聞こえていない不思議さを感じています。名護からの「来るな」という声だけは、よく聞こえるにもかかわらず、です。政府が屋久島への移転を打診して、けんもほろろに断られたという報道もありますが、結局は沖縄県以外を含む国内各地でたらい回しになるだけじゃないかという不安感をぬぐえません。

ご存じとは思いますが、1977年、柿生からほど近い江田の住宅に米軍機が墜落しました。柿生の住民は、この事故によって多くの人々が死傷したことを忘れていません。コストのかからない防衛策を考えることを否定はしませんが、現実に街で暮らしている市民の生活そのものがそれで破壊されるのでは、何のための国防なのかと私は問いたいと思います。

コメントの返信ありがとうございます。

本文やコメントを読んで、結局は米軍にノーと言いたいだけだということが良く分かりました。
こうした感情論だけで物事を捉える方との議論は難しいので、これにて失礼させて頂きます。
最後に米軍機墜落の件ですが、悲しい事故とは重々承知です。ですが確率でいえば車での事故に合う方がよほど高いです。だからといって車社会を否定しますかと問いたいと思います。

名もなき川崎市民さま>

あらら、撤退ですか。
これから実のある話になると思っていたのですが、惜しいですね。

まあ、本件はそんなに簡単に論破できる問題ではないのも承知しています。たぶん今後も何かのタイミングで取り上げるでしょう。
また気が向いたらお越しください。

こちらの問いに答えないわりには挑発的なコメントを頂いたので、コメント差し上げます。

名護市長選の「民意」を斟酌する必要はない - 池田信夫
http://agora-web.jp/archives/903701.html
一度こちらを読んで頂きたいと思います。
名護市民は過去に基地受け入れに同意し、迷惑料として税金から600億円も受け取っています。騒音や事故からの危険を回避出来ることよりも雇用の創出など生活の向上に価値を見出したからこそ同意したものと思います。
にもかかわらず今更基地移設に反対するならば、600億円を国に返還してから主張してもらいたいと思うんですけどいかがですか?

結局ブログ主さんは、自分の米軍嫌いを名護市の一面を見ただけで、それを笠にきて主張してるに過ぎないですね。

名もなき川崎市民さま>

コメントありがとうございます。私の願い通り、こちらに戻ってきていただいたので、うれしく思います。

さて、米軍が嫌いなどと書いた覚えは一度もないのですが、どの辺を指してそう判断されているのでしょうか。(まあ、積極的に好きなわけではありませんが)
今まで安保条約が、日本の政治、米国との国交で一定の役割を果たしてきたことは事実です。沖縄県にしても、基地の存在が経済振興に果たした功績は少なくありません。それを否定する記述は、一度もしていません。
私が言いたいのは、過去そうだったからといって、これからも無批判に受け入れるような思考停止はしたくない、ということです。

あなたが「迷惑料」と表現された、沖縄県への公費投入についてですが、特定の県や地域の振興策に常に基地がセットで押しつけられてきた異常さを分かった上での発言でしょうか。
国内で唯一、太平洋戦争での地上戦の舞台となり、戦後は長く占領下にあった沖縄県。日本に返還された後も多数の基地が残っている状況で、そこに住む人々の生活水準を一定のレベルにするためには、そもそも必要な金額だったと私は考えます。それに対して「基地に反対するならカネはやらない」というのは沖縄県民を愚弄するものです。

いろいろな評論家の見解は参考にはしますが、自分の論拠にはしません。私は基本的に、自分で見て聞いて感じたことを基準にしゃべっていますから、他人の論文を基にして主張を組み立てることはしません。それを指して、感情論で主張していると非難されるのなら、ああそうですかと言うしかないんですけどね。

昨日また近場で米軍機絡みの事故のニュースが入ってきました。綾瀬市内の民家に戦闘機の部品が落ちて、窓ガラスが割れたそうです。今こうして、あなたへのコメントを書いている最中にも、団地の真上を戦闘機が飛んでいきましたが、やはり怖いですよ。
私のブログの原点は、まさにこの気持ちにあります。毎日暮らしていく上で、安心感を妨げる何かがある。それは何なのか、どうすれば安心して生活できるのか。この視点にこだわっていきたいと思います。

※追記※
「こちらの問いに答えないわりには…」の件ですが、前コメントの「だからといって車社会を否定しますかと問いたいと思います。」というのが、私への質問とは気付きませんでした。他意はありませんので、お気を悪くされたら申し訳ありません。

参考までに意見を申しますが、「車社会」というのが現在の日本の交通事情、自動車をめぐるさまざまな事象を指すのだとしたら、当然「NO」でしょう。あなた自身、交通事故の確率が高いことを書いておられるではありませんか。速く走れない高速道路、実態にそぐわない交通規制、無規律な駐車に悪質ドライバーの横行…ろくなものがありませんよね。この状態が続く限り、日本の将来は暗いと断言します。
それでも、この現状はわれわれの手で変えていける。その希望を失ってはいけないと思うのです。警察庁の統計によると、全国の交通事故による死者数は1996年に1万人を下回り、2009年は5000人以下にまで減っています。暴走族はまだいますが、以前に比べると沈静化してきていますし、毎日通勤で車を運転していてもドライバーのマナーは改善してきていると実感しています。車社会ではなく、車を使う人間の社会に変えていくということが、単なるお題目でなく実際に動き出していると信じたいところです。

いずれにしろ難しい問題ですね。

つら~と読んでみて、気になったのが下記の部分。

>普天間基地になった頃は周辺にはほとんど人は住んでいませんでした。

恥ずかしながら、こんな歴史すら知りませんでした。
確かに元々住んでいた人ならともかく、騒音や危険なことを知っていて移り住んだ人が、「移転しろ!」と言うのであれば、それは筋違いですね。
まあ騒音や危険を承知で住み始めた人たちには、何かそれなりの理由(経済的なものとか)があったのでしょうけどね。
どんな地形なのかも知りませんが、国も当初から基地の周囲0km以内には住めないようにするとか、方策はなかったのでしょうか。

基地問題について何も実感のわかない関東のど真ん中に住んでいる私としては、「大変だなぁ」「何とかならないのかねぇ」などと無責任に思うしかありません。
恥ずかしながら・・・

至極純粋に考え、騒音に感じた人たちの心情を慮ったのであり、防衛関係に踏み込むのは不粋ですよ。筆者は単に「基地と隣り合わせで騒音が大変ですよね、危険ですよね」の感情だけでいいんですよ。
 「花がきれい」この心情短絡的ですか?

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