2017年3月20日 (月)

柿生中学校吹奏楽部の演奏会

 川崎市立柿生中学校吹奏楽部の定期演奏会が3月20日、麻生市民館で行われ、自分も久し振りのブラスバンドを楽しんできました。

 気楽な感じで出掛けましたが、柿中は予想以上にレベルの高い演奏。新年度の吹奏楽コンクールで課題曲となる『春風の通り道』から始まって、途中フルート四重奏や『前前前世』のブラス版などを織り込み、聴き手を飽きさせないプログラム。最後に三年生の卒業を見送ると、定員1000人のホールは拍手喝采に包まれました。

 麻生台団地から柿生駅に向かうとき、おっ越し山の頂上まで来ると、柿中ブラスバンドの響きがよく聞こえて来ます。こうして懸命に練習した結果が、今日の素晴らしいステージでした。また少し、柿生の街が輝いて見える気がします。
 普段VOCALOID、DTMで音楽を作っていますが、やはり生身の人間がその場で表現する迫力は格が違います。来年度から忙しくなっても、都合をつけて、ぜひ演奏会に行きたいものです。

2015年1月26日 (月)

【至急】駐車場契約車両のシール貼付に待った!

Cimg4769 麻生台団地の駐車場契約者に対して、従来のタグに代わる契約証明としてシールが発行され、車のフロントガラスにすぐ貼るよう指示してきました。これは違法の疑いがある旨、管理組合に連絡を取ったところです。皆さんも安易に貼らない方がいいと思います。

 自動車のフロントガラスに取り付けることが許される機器や標示については、道路運送車両の保安基準で厳格に決められていて、何でも勝手に貼ってはいけないことになっています。
 同封されていたシールは直径4cm、黄色で、不透明のものです。これは、保安基準の細目を定める告示第39条6号に当たるものと解釈できますが、ここでは「装着され、はり付けられ、又は塗装された状態において、透明であり、かつ、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が 70 %以上であることが確保できるもの」と規定されています。シールはこの規定を満たしていません。
 また管理組合の通知では「フロントガラス内側に貼って戴き、外部から確認出来る様にして下さい」とあり、貼付位置は指定していません。車検の検査標章など、フロントガラスに貼る物は貼付位置や期間を厳密に規定しているので、この通知も全く駄目です。
 こんなものを貼って公道に出たら、車検が通らないばかりでなく、道ばたで警察に摘発されます。
 以上の懸念は管理組合に伝達していますので、新たな方針が組合から示されるまで、シールは貼りませんしタグも返還しない積もりです。

(1.28追記)麻生台ニュース臨時号の告知で、フロントガラスではなくリアウインドーの左下に貼るよう変更されました。当然ですね。

2014年8月26日 (火)

新大谷〜白山神社前の新道、9月1日開通

Cimg4568長年にわたって工事が続いた、麻生区の大谷交差点(新大谷に改称)と新ゆりグリーンタウン・白山神社前を結ぶ新道がついに完成しました。道路標示などを整備の上、9月1日14時から供用開始となります。

この区間、距離は短いものの予定地内に里山、農地があり、自然環境保護の観点から地元で論議を呼んでいました。実際に歩いてみると、広い道幅の割には相当の緑地が保全されており、これなら許容範囲ではないかと思われます。
この新道開通により、新百合ヶ丘、山口台方面と下麻生、早野方面は距離が大きく短縮され、真福寺、並木橋交差点の右折待ち渋滞も相当の改善が期待されます。

2013年2月 4日 (月)

麻生台団地入口交差点、十字路に変更=7日から

横浜上麻生道路の麻生台団地入口交差点(上麻生7丁目)が2月7日、従来のT字路から十字路に変わります。

これは同日、麻生川に架かる三上橋が新設開通し、交差点が取付部となるためです。既に両方向からの右折車線も準備されています。
三上橋の町田市側には、島忠ホームズ町田三輪店が今春オープン予定で、工事の真っ最中。1万2000平米以上の規模で、団地近辺では最大のショッピングセンターになります。
Img_0017

2012年1月28日 (土)

今年は土曜のだるま市

Cimg2596 恒例、麻生不動尊のダルマ市。今年は1月28日が土曜日に当たり、朝から露店で遊ぶ子供たちの姿が多く見られました。何とか、目の出る一年にしたいものです。

2012年1月19日 (木)

麻生台ショッピングセンター取り壊し

Cimg2489 麻生台団地に隣接する麻生台ショッピングセンターは、食料品店「みのりや」撤退後無人となっていましたが、ついに取り壊しが始まりました。跡地がどうなるかは今のところ不明です。
 写真は19日の工事の様子。既に商店街としての機能を失って久しいこの建物、重機によってバリバリ解体され、太い鉄骨も大きな音を立てて倒されていきます。道行く住民も足を止め、かつて団地の暮らしを担った建物の最期を見届けていました。


2011年11月14日 (月)

癒えない傷跡

Cimg2270 実に10カ月もごぶさたしてしまいました。晴れた朝のダルマ市で、いつものように始まった2011年。3月に東日本大震災が起きて完膚なきまでに痛めつけられた日本は、9月の台風12号でさらに傷口に塩を塗られました。これほど激動の年になるとは…。

 写真は今日、麻生台団地の駐車場で行われていた伐採作業の様子。年2回の住民による草刈りと、業者による斜面の草木の手入れは恒例ですが、今年は少し様子が違います。
 右側の松の大木を見ると、大きな枝が倒れています。これは台風で折れて、2カ月間そのままになっていたものです。団地内では他にも、各棟で木が折れたり倒れたりする被害が大変多くて、地元の造園業者がフル稼働。やっと駐車場の倒木を処置できるところまでこぎ着けました。

 以前から団地では、老木を伐採・せん定すべきとする住民と、自然保護の観点から反対する住民との調整が大きな課題ですが、いざ大災害が起きると健康な木でもこういうことになります。やはり人間の住居と共存する以上、インフラの一つとして植栽状況の全体を把握して、最低限必要な伐採などは明確に基準を示した上で実施せざるを得ないのだろうと思います。


2011年1月28日 (金)

今年もだるま市へ

Cimg1722 麻生不動尊のだるま市は、今年も晴天に恵まれて早朝から賑わっています。年末年始を仕事場で過ごしたこともあって、今年はこれで正月を迎えるということにしましょう。幼稚園は休園、小学校も短縮授業となり、今日はこれから夕方まで混雑が見込まれます。


2010年10月24日 (日)

尻手黒川道路、きょう片平まで開通

Cimg1468 川崎市を南北に縦断する尻手黒川道路のうち、建設工事が進められていた麻生区上麻生4丁目−片平2丁目の間が、24日午前に開通します。川崎駅方面から見ると、吹込交差点からそのまま西方へ直進して茶臼山の中腹を抜け、小田急線を高架で越えて、津久井道(世田谷通り)片平交差点の南側に接続します。
 路線バス利用者を悩ませていた、山口台中央から麻生警察署前まで続く激しい渋滞も、これで緩和されるものと期待されます。
 なお、世田谷通りに新設された交差点には、黒川方面への車は左折するよう標識が出ています。左折すると柿生交差点で右折することになりますが、右折車線がない上に入り口の道幅が狭く、しかも交通量が多いのでお勧めしません。標識を無視して津久井道を右折し、片平交差点で左折した方が、はるかに快適に走れます。


2010年10月 1日 (金)

31号棟前に横断歩道

Cimg1480 麻生台団地自治会で長年の懸案になっていた、31号棟前とA駐車場を結ぶ横断歩道の設置工事が、川崎市によって始められました。
 この場所は駐車場だけでなく、団地と柿生駅を結ぶ近道の一つであり、朝夕を中心に団地住民の往来も多い所。しかし交差する車道の交通量があるのに加え、団地から外側に膨らむカーブのちょうど中心に位置することから見通しが悪く、ひやっとするケースが少なくありません。
 横断歩道を設置したとしてもクルマは相変わらず時速30キロ以上で突っ走ってきますが、歩行者がいるという注意喚起には有効と思われます。


2010年8月26日 (木)

駐車場の優先枠、今年も無縁だった…

 2年に一度やってくる、麻生台団地の駐車場契約更改。団地から一番遠い位置に車を割り当てられている筆者は、今年こそ自分の号棟の前を確保しようと、優先枠に申し込んだのですが、あっさりアウトとなりました。あとは来月の本抽選に向け、少しでも条件のましな駐車スペースをゲットするため、抽選番号を色々考えることになります。

 さて、麻生台団地に賃貸で住んでいる方から、筆者あてにメールが届きました。団地に越してきて駐車場を契約する際、「敷地内の駐車場に関しては優先棟で埋まるため指定できません」と管理組合に説明されたことが納得いかないというのです。そもそも優先枠とは何ぞや、と。

 自分も昔のことはよく知らないのですが、自治会や近所の方の話からすると、こういう事情のようです。15号棟北側や24号棟北側などの、いわゆる敷地内駐車場は、団地ができたときからあったものではありません。周辺の民間駐車場を借り上げるなどで対応していたものの、やはり団地の中に必要だという話になって、造ったものだそうです。この際、駐車場の隣接号棟では騒音や排気ガスの出る迷惑施設になってしまうため、見返りとして隣接号棟の住民が優先的に割り当てを受けられるような運用にした、ということでした。このため、もともと駐車場のない地区の居住者は家の前に駐車できる可能性すらなく、遠くの駐車場を使わざるを得ないのが現状です。

 この優先枠制度、今年は一応そのまま適用されましたが、管理組合では存続すべきかどうか検討を続けているようです。

2010年6月30日 (水)

トラウマを克服した日

 皆様お久しぶりです。開設当時の更新頻度に戻ってしまった−と言えばそれまでなのですが、今月はいつもの地域取材や鉄道・バス趣味も少なめでした。何をやっていたかと言うと、ほぼ1カ月の間、仕事以外は音楽活動に集中していました。

 小学校低学年のころまで、私はピアノを習っていました。バイエル教則本の90番ぐらいまでは弾けるようになり、これからの上達を両親も期待していたようです。財政が決して豊かとは言えないはずの我が家に、ヤマハ製の本格的なアップライトピアノが据え付けられるほどでした。
 そんなある日、ピアノの先生は突然、練習のテキストをバイエルから他の教則本に変えました。先生なりのレベルアップ策ではあったのかもしれませんが、今までと全く違う楽譜が目の前に現れて、私は鍵盤が弾けなくなりました。急速に意欲をなくした私は、間もなくピアノ教室を辞め、せっかくの自宅ピアノは調律もされずホコリをかぶる結果に。そして残されたものは、「自分には音楽を作ったり演奏したりすることはできない」というトラウマでした。10年後に業者が解体して持ち出すまで、自宅を無駄に占領していたピアノを見るたび、自分は身の置き所がないと感じたものです。

 ただ、音楽を聴くこと自体は続けており、クラシックを中心にFM放送のエアチェックも趣味にしていました。楽譜も通常のピアノ譜面、簡単なスコアなら、一応メロディーを追える程度の力も持っていました。この経験が、音楽演奏をやめて40年以上たった今日、突如としてパワーを発揮するとは想像もしませんでしたが…。

 5月11日のエントリで触れたVOCALOIDですが、私も2008年はじめに初音ミクを購入していました。クラシックの歌曲の楽譜があったので、ピアノ伴奏ともども譜面通りに打ち込んで歌わせてみました。ほとんど調整らしい調整をしていないべた打ちの歌声は電子音の域を出ず、伴奏も平板で、当時人気があったSNSサイト「ミクシィ」で公開したものの当然のように黙殺されてしまいました。
 「やっぱり自分には駄目なんだ」…心は折れたままでした。
 その後もニコニコ動画で、さまざまな作曲家のVOCALOIDオリジナル曲を楽しんでいましたが、しばらくは聴いているだけでした。2009年夏にメグッポイドを買ったものの、しばらくはPCの肥やしでした。

 転機は突然やってきました。
 VOCALOIDの中でも特に、メグッポイドの魅力にひかれた私は、ニコニコ動画で作品紹介のストリーミング生放送を毎週開催したり、外部検索サイトで楽曲を積極的に紹介したりしていました。その縁で何名かのVOCALOIDプロデューサーとも日常的に交流が生まれていました。
 そんな中、4月29日に初音ミク歌唱による「ARiA」(作詞・作曲=とくP)という楽曲が、ニコ動で公開されました。何名もの本職クリエーターが制作に携わったこの作品は、音楽もアニメーションもプロ仕様の出来映えで、私を含めたVOCALOIDファンの度肝を抜くことになります。
 しかしながらtwitterなどでファンやプロデューサーの意見を収集すると、作品への称賛は当然でしたが、意外にも「心が折れた」という声が多く聴かれたのです。要するに、ここまで凄い作品は自分に作れるわけがないという気持ちです。
 どうして? これまで素敵な音楽を作ってきた人たちが、なぜそんなことを言うの? 急に激しい気持ちがわき上がってきた私は、twitter上でこう叫びました。
 「ボーカロイドを持っている皆さん、心が折れたなんて言っている場合じゃないです。歌わせてあげましょうよ!思いっきりかわいく!私も頑張るから!」

 この一言を発したとたん、いつも懇意にしているメグッポイド曲プロデューサーの何人もがリツイート(発言を引用して自分のフォロワーに知らせること)で即座に反応。同時に、自分で発した言葉によって、自身にもスイッチが入りました。制作環境は既にそろっている。後は、かわいく歌わせてあげて、発表するだけ!

 後は、自分のどこにこれほどのパワーがあったのか、信じられないほどのペースで進みました。メグッポイドで歌唱データを作って、声の大きさやイントネーションなどを、あきることなく毎日調整。伴奏はMacintoshソフトのGarageBandで、標準装備の素材データを徹底的に改造してメロディーラインに合わせ、単純な打ち込みでは得られないオケ作りに成功。映像は麻生台団地の自室で撮ったものを使い、演奏時間1分の小曲ながら1カ月たっぷり愛を注ぎました。
 その結果、作詞も作曲も演奏も全部自分の手になる作品を、先週ついにニコ動で公開するまでにこぎつけました。音楽家になれないトラウマを、自分自身で打ち破った瞬間でした。
 うれしかったのは、公開直後から多くのリスナーに聴かれ、コメントを頂いたことです。音楽と真剣勝負している同好のプロデューサーの方々からも、好意的な感想が寄せられました。自分の歌がだれかに届いている−という、生まれて初めての経験に、胸が熱くなるのを抑えられませんでした。

 ここから得た教訓は、トラウマとかいっても所詮は根拠の弱い思いこみに過ぎないということ。考え方をちょっと変えるだけで、自分の可能性は思わぬところに解放されるということでした。
 だから、心が折れたと嘆く前に、心を奮い立たせて挑戦してみる。試す価値は十分あると思うのです。VOCALOID2、メグッポイドはそのことを私に教えてくれたことで、一生忘れられない製品になりそうです。

2010年5月31日 (月)

ちょっと待て その一言で お昼抜き

Cimg1289 友人の運転する車で東京から茨城県ひたちなか市まで行き、その帰り道のこと。水戸市内で正午を回ったため、常磐自動車道に入る前に、どこかファミレスに立ち寄ろうという話になりました。(以下、一部脚色してます)

俺「デニーズがいいなぁ。百合ヶ丘の店がお気に入りなんだ」
友「まぁ、ご希望ならそうしましょう」
…国道6号を羽鳥、石岡、土浦と進む…
俺「ないなぁ。あ、そこの吉○家でも」
友「ここまで来て妥協は駄目よ。デニーズ探そう」
…牛久市内に入る…
友「お、カーナビにデニーズの表示がある」
俺「よし行こう行こう。ここまで来て妥協はできないな」
…国道から外れて目的地周辺に…
俺「ここのはずだけどなデニーズ… ありゃ、セブンイレブンに変わってる!」
友「はらへったー」
俺「華屋○兵衛みっけー」
友「ここまで来て妥協は(略)」
…そのまま車は取手市内に…
友「ちょっと脇道だけどデニーズの看板あるよ」
俺「よし行こう。ここまで来て(略)」
…目的地周辺…
友「デニーズっぽい建物…閉店してるぜ!ぎゃははは」
俺「はらへったー(泣)」
…ついに利根川を渡って千葉県に突入…
友「あと400メートル、次の交差点にデニーズのマークが出てるよ」
俺「よし行こ(略)」
…看板が見えた…
友「営業してる!入ろう!」
俺「飯!(号泣)」

…時刻は14時半になっていました。
この後、2人分の食費はすべて私のnanacoカードから出たことは言うまでもありません。

ということで本日の教訓!
「ちょっと待て その一言で お昼抜き」

2010年5月28日 (金)

すごいぞ!最新のケータイ

Ca3f0002 以前からの懸案(?)だった携帯電話の買い換えですが、おととい千歳船橋のショップに行って、ついに機種変更してきました。旧機種も電池を交換すれば使い続けることができるものの、メーカーからの取り寄せに時間がかかる上、たまったポイントなどを店頭で確認したら4万円の機種を800円で買えるというので決断しました。
 というわけで早速、1220万画素のカメラを内蔵した新しいケータイを手に、お昼休みの散歩へ行ってきました。写真はこのケータイで撮ったもので、旧機種とは比べものにならない高画質に正直びっくりしました。デジカメ専用機のような使いやすさはありませんが、セルフタイマーも発光機能もあるし、最大12Mサイズの細密画像まで対応。4GBのmicroSDカードを装着すれば、動画も含めて余裕の撮影ができます。普通のデジカメと同様、帰宅したらカードからパソコンにデータを読み込ませるだけ。
 早起きしたいときの目覚まし時計も、ワンセグでTVを見るのも、マクドナルドで朝食セットを注文するのも、モバイルSuicaで電車に乗るのも、仕事先との急を要する打ち合わせも、amazonで本を買うのも、ニコ動モバイルで動画を鑑賞するのも、出張先のホテルを予約するのも…。生活のあらゆる場面でツールとして活用できるこの機械は、やはり一昔前の「携帯電話」ではなく、総合モバイル端末としての「ケータイ」という呼び名がふさわしいのかもしれません。

2010年5月12日 (水)

音楽は売れていないのか

 5月9日、お隣りの東京都大田区で行われた音楽系同人サークル即売会「ボーカロイドマスター(ボーマス)」に行ってきました。ヤマハの歌唱合成技術「VOCALOID」と各種DTMソフトなどで音楽を制作し、CDやDVDに焼いたものを会場で頒布しています。またVOCALOID利用製品のキャラクター(初音ミク、メグッポイドなど)による漫画や小説の二次創作、コスプレで参加する人もいて、音楽を中心としながらさまざまな分野の表現者が集結していました。
 一般的な音楽シーンから見ると、合成音声はアーティストが録音する前の仮歌ツールであり、そのまま一つの作品として発表する流れにはなっていません。ただ、一部のマニアの動きにすぎないと断じてしまうと、一般入場だけでこの会場に老若男女2000人が全国から集結したことを説明できないでしょう。ニコニコ動画でプロモーション作品を公開しているだけのプロデューサーが、1000円の自作アルバム数百枚を一日で売り切ってしまう事実も理解できないでしょう。
 VOCALOIDが普及する前から、動画共有サイトなどをメインステージとして音楽活動をするアーティストは存在しました。そして2007年8月末にクリプトン・フューチャー・メディアが発売した3人目の日本語VOCALOID・初音ミクにより、自宅のパソコン程度でも美しいボーカル入りの歌が制作できることに多くの人が気付いたのでした。それから3年、プロ・アマチュアを問わず多くの音楽愛好家が活動してきた結果、ニコニコ動画ではVOCALOID作品が三大人気ジャンルの一つ(他の2つは東方Project、アイドルマスター)として確立するまでになっています。

 さて、ボーマス2日前の7日。「違法ダウンロード激増、音楽配信も急ブレーキ」という衝撃的な見出しが某新聞社サイトに踊りました。これまで右肩上がりで活況を呈してきた有料音楽配信の売上高が、昨年は前年比ほぼ横ばいの伸びにとどまったことを報じたもの。記事では日本レコード協会担当者の見解を引用する形で、「原因は無料の違法ダウンロードの激増」と断定していました。
 本当にそれほど悲惨なのかと、日本レコード協会の元資料を見ました。2009年有料音楽配信売上実績(四半期毎)で前年同期比マイナスになっているのは、サブスクリプションと言われる継続課金型サービスのもので、一般的なダウンロードコンテンツはシングル、アルバム、音楽ビデオとも微増しています。リストラや非正規労働者の切り捨てが横行し、可処分所得がものすごい勢いで減っている昨今にあって、この数字はむしろ健闘しているのではないかと思います。
 いわゆる海賊版の入手によって、正規商品を買うはずのユーザーが失われているケースは確かにあるでしょう。ただ本当に良い芸術作品の場合は、無料コンテンツを取得する方法を知っていても、それとは別にきちんとお金を払うのが普通ではないでしょうか。
 そのことを証明する一つの例が、先に紹介したボーマスの会場で見られます。筆者が訪れたサークルの幾つかでは、VOCALOID歌唱の音楽アルバムが山と積まれ、買い求めようとする人の列が建物の外まで伸びていました。しかしこれらのアルバムCD、収録曲のほとんどはニコニコ動画で公開されているものであり、無料の一般会員でもPV付きでいくらでも視聴できます。それにもかかわらず、有料でしかも動画データが見られないCDアルバムにこれだけの需要があるということは、お金を払わないと得られない何かがあると言えます。筆者の場合、それは製品の購入を通じて音楽家の活動を支援しているという実感、必要な音楽作品に対して必要な対価を払っているという充足感だったりします。
 商業音楽にしても、こうしたことをユーザーにもたらしてくれる作品であれば、それ相応に売れるはずなのです。海賊版の試聴で済まされてしまうような商品は、しょせんそれだけの物でしかないということ。記事で煽られている危機が本当にやってきているのだとしたら、聴き手の心に響かないところに行ってしまった音楽業界自身が、足下を見つめ直さない限り解決はあり得ないと思います。

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